友達 に 車 を 売る 相場っていくら？トラブル回避のために知っておきたい注意点と手続きの流れ

友達に車を売るときの「相場」はどう決める？基準になる3つの方法

友達に車を売ることは、お互いの信頼関係を前提にした取引であり、一般的な業者との売買とは異なる要素があります。しかし、どれだけ仲の良い友達でも「車の相場」を曖昧にしたまま売却を進めると、後からトラブルになる可能性はゼロではありません。「安すぎた」「高かったのでは？」といった後悔をしないためにも、正しい基準で相場を把握し、納得できる価格設定を行うことが大切です。

ここでは、友達に車を売るときに使える「相場の決め方」について、3つの具体的な方法を解説します。

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方法①｜中古車サイトで同条件の車を調べる（市場価格を確認）

もっとも分かりやすく信頼できる基準は、現在の中古車市場で同じ車がいくらで取引されているかを調べることです。次のような大手中古車情報サイトを活用しましょう。

• グーネット

• カーセンサー

これらのサイトで、自分の車と同じ「車種・年式・走行距離・グレード・カラー」で検索してみると、現在の流通価格（店頭価格）が表示されます。この価格を元に、「お店で買えばこのくらいの値段」「だから友達に売るなら少し安くて妥当」という考え方ができます。

**注意点：**店頭価格には、整備費や保証、諸経費などが含まれている場合がありますので、「実際の買取価格」よりやや高めになっていることを理解しておくと良いでしょう。

方法②｜業者の査定額を調べて「売るか決める前提で提示」

もう一つの正確な方法が、「一括査定サイト」を利用してプロに見てもらうことです。これは、自分の車の買取相場を複数の業者から無料で提示してもらえる仕組みで、査定額はまさに「業者が現金で買うとしたらこの価格」というリアルなものです。

例えば、以下のような一括査定サイトが便利です。

• ナビクルの一括査定

ここで得られた査定額を友達に見せれば、「業者に出せば○○万円だったけど、友達だから○○万円で譲る」と、価格の根拠が明確になり、お互い納得しやすくなります。感情ではなくデータで会話ができるのは大きな安心材料です。

方法③｜日本自動車査定協会（JAAI）などの公的な指標を参考にする

さらに客観性の高い指標として使えるのが、「JAAI（日本自動車査定協会）」が公開している査定基準や残価情報です。

• 日本自動車査定協会公式サイト

• 自動車公正取引協議会の価格ガイド

これらは業界団体が定めたガイドラインであり、ディーラーや中古車業者も査定時に参考にしていることが多いです。少し専門的な資料もありますが、車種別・年式別の価格傾向や、修復歴の影響、走行距離による減点の基準などがわかります。

友達に売るにしても、「この年式の同じ車は平均○○万円くらいだから…」というように客観性を持たせられるのは非常に重要です。

友達価格の一般的な目安は「中古市場価格の8割前後」

実際に友達に売る価格を決める際には、市場価格の80%程度を目安にすることが多いようです。たとえば、業者の査定額が70万円だった場合、「友達なら60万円でいいよ」というような価格設定です。

このようにすることで、

• 売主は業者より少し高く売れる（お得）

• 買主は市場より安く買える（嬉しい）

という、Win-Winな関係が成立します。

ただし、値下げしすぎると後で後悔する可能性もあるため、「自分にとって損しすぎない最低ライン」もきちんと決めておきましょう。

感情ではなく「相場」に基づく交渉が、友情を守るカギ

「友達だからこそ、ちゃんとした金額で売りたい」という気持ちはとても健全です。仲が良いからと言って安すぎる価格をつけてしまうと、「なぜそこまで安くしたのか」「後から他の人にもっと高く売れたことを知った」といった摩擦の火種になりかねません。

そのため、最初の段階で「この価格は○○を参考にして決めた」と伝えることが大切です。感情や曖昧な基準ではなく、市場価格や査定額などの数字に基づく説明ができるかどうかが、円満な取引につながります。

個人売買で友達に車を売るときの注意点とは？名義変更や税金トラブルに注意

友達に車を売るのは、気軽にできるようで実は手続きや法律面の配慮が求められる取引です。業者を通さない「個人売買」には自由度がある反面、名義変更の失念・税金の負担・故障時の責任問題など、トラブルのリスクも潜んでいます。

「信頼していた友人と揉めたくない」「あとで後悔したくない」という方のために、個人売買時に押さえておくべき具体的な注意点をわかりやすく解説します。

名義変更は必須！しないとトラブルの原因に

もっとも重要なのが車の名義変更です。車を譲渡しても、名義変更をしない限り、法的には売主が所有者のまま。この状態で事故や駐車違反が起きた場合、通知や責任がすべて元の所有者＝売主に及ぶことになります。

▼名義変更しないと起こりうるトラブル：

• 自動車税の請求が売主に来る（毎年）

• 駐車違反の通知や反則金請求が来る

• 事故時の責任が一部問われる可能性も

• 車検や保険の手続きが進められない

名義変更は、基本的には購入者（友達）が行う手続きですが、売主も協力が必要です。特に「譲渡証明書」「印鑑証明書」「委任状」などの書類は売主側で準備するものが多く、面倒がらずにしっかり対応しましょう。

参考：国土交通省 自動車登録手続き案内
https://www.mlit.go.jp/jidosha/

売買契約書は必ず書面で残すべき

たとえ友達との取引であっても、「口約束だけ」は絶対NGです。車は高額な資産であり、万が一にも金銭や車両の状態について言った言わないの争いになった場合、法的証拠となる「売買契約書」がなければ非常に不利になります。

▼売買契約書に記載すべき項目例：

• 売買日と金額

• 車種・年式・走行距離・車体番号

• 引き渡し日と場所

• 名義変更の期限（例：〇日以内）

• 故障・修復歴などの告知内容

• トラブル時の責任所在（例：現状渡し）

契約書のテンプレートはインターネットで無料ダウンロードできますし、車売買専用の雛形もあります。「友達だからこそ形式はしっかり」を心がけましょう。

車の状態やキズは正直に伝える「現状渡し」が基本

友達相手だと、多少のキズや不具合を黙って売ってしまいがちですが、後から「聞いてなかった」と言われて関係が悪化するケースは少なくありません。車の売買では、売主には「告知義務」があるとされることもあり、誠実な説明が求められます。

おすすめは、以下のような対策です。

▼トラブル予防策：

• キズやへこみは事前に伝えておく

• 一緒に試乗してもらい、状態を確認

• 外装・内装の写真を残しておく

• 「現状渡し」と契約書に明記する

エンジンやブレーキなどの重大な不具合がある場合は、「整備前提」なのか「修理費込みの値引き」なのかを明確にすることが信頼関係を保つ鍵です。

自動車税・保険の引継ぎも忘れずに！

自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税されるため、売却日や名義変更日が年度途中の場合、月割りで清算するのが一般的です。

▼税金清算の例：

• 年間39,500円の自動車税（普通車）

• 6月に売却なら、残り9ヶ月分＝29,625円

• この金額を友達に請求、または売価に含める

また、自賠責保険や任意保険の名義変更・解約・譲渡も必要です。解約時には保険料の「未経過分」が返金されることがありますので、忘れずに対応しましょう。

参考：損害保険料率算出機構（自賠責保険）
https://www.giroj.or.jp/

名義変更が完了するまでは「使用させない」のが安全

たとえば「先に車を渡して、後で名義変更してもらう」という流れは危険です。名義変更を怠る人もいますし、事故を起こして責任問題に発展する可能性もあります。

名義変更が完了するまでは以下のような注意が必要です。

• 鍵を渡さない

• 使用は一切させない

• 登録完了のコピーを提出してもらう

友情があるとはいえ、法的リスクは避けられません。必ず手続き完了まで確認しましょう。

自動車保険や自動車税の清算はどうなる？友達との取引でも必ずやるべき対応

友達に車を売るとき、つい「気楽にやり取りできるから大丈夫」と思いがちですが、お金に関わる部分こそ丁寧な対応が不可欠です。特に、自動車税や保険関連の手続きは、放置すると後からトラブルになるケースが少なくありません。

「名義変更を済ませたらそれで終わり」ではなく、税金・保険の清算や引き継ぎも含めて、しっかり確認・処理することが重要です。

自動車税の負担は「名義変更日」が基準ではない！

まず注意したいのが「自動車税」の扱いです。これは車を所有している人に毎年4月1日時点で課税される仕組みになっており、名義変更日ではなく、4月1日時点での登録名義人に請求が来るようになっています。

たとえば次のようなケースではどうでしょうか？

▼例：

• 4月1日時点ではAさん（あなた）が所有者

• 6月1日に友達に売却し、名義変更済み

• でもその年の自動車税（4月〜翌3月分）はあなたに請求される

つまり、年度の途中で車を売ったとしても、売却後の月分の税金も元の持ち主（売主）が一括で負担する形になるのです。

税金の「月割り清算」は個人間での話し合いで決める

このように課税のシステム上、売主にとっては不利な形になるため、友達との取引では「月割りで自動車税を清算する」ことが一般的です。

▼清算の目安：

• 年間自動車税：45,000円（例）

• 5月末に売却：残り10ヶ月分＝37,500円

• この金額を友達に請求 or 車両代金に上乗せしておく

書面にしなくても良いですが、メールやLINEなどで確認した内容を記録に残しておくことは大切です。「言った・言わない」で関係が悪化することを防げます。

自賠責保険の扱い｜車と一緒に「引き継がれる」保険

自賠責保険（強制保険）は、車検とセットになっている保険であり、車両と一緒に自動的に次の所有者に引き継がれます。

そのため、新たに自賠責に加入し直す必要はありませんが、「保険証券（原本）」を必ず一緒に渡すことを忘れないようにしましょう。

▼自賠責のポイント：

• 引き渡し時に「保険証券」も一緒に渡す

• 残存期間が短い場合、友達に更新を促す

• 車検と自賠責の期限を明確に説明する

なお、次の車検が迫っている場合は、「車検費用＋自賠責の加入が必要になる」ことを説明しておくと、取引後のトラブルを防げます。

参考：損害保険料率算出機構（自賠責保険）
https://www.giroj.or.jp/

任意保険はどうなる？売却前に「中断」か「解約」の手続きを

任意保険（車両保険・対人対物保険など）は、自賠責とは違い、契約者ごとに管理されている保険です。車を売った後に何もしなければ、保険料を払い続けることになります。

そのため、売却後は以下のいずれかの対応が必要です。

▼対応方法：

1. 中断証明書を発行してもらう（再加入に便利）
   　→ 将来、また車を所有した際に無事故の等級を引き継げる

2. 任意保険を解約する
   　→ 残りの保険期間があれば、日割りで保険料が返金される

中断証明書は有効期限があり、多くの保険会社で10年間有効です。将来的に車を買う予定がある人は、解約ではなく中断を選ぶとお得です。

保険や税金を理由にトラブルになることも…

車の売買における金銭面で最も多いトラブルは、

• 税金の清算をしていない

• 保険の引継ぎが中途半端

• 契約内容に曖昧な点があった

といった、「お金」に関することです。

特に個人売買の場合、「誰がどの費用を払うのか」が明確でないまま話が進みがちですので、できるだけ下記のようなポイントを売買前に整理しておくことが大切です。

▼確認すべきポイント一覧：

• 自動車税の負担（清算する or しない）

• 自賠責保険の引継ぎの有無

• 任意保険の継続・解約の確認

• 車検の残期間の確認

• 売却代金に上記を含めるかどうか

まとめ｜「金額以上に信頼を守るため」の対応が重要

車の売買は一見シンプルに見えて、実際には多くの細かいお金の動きや手続きが絡んできます。特に友達との間で行う取引では、「信頼関係があるからこそ、しっかりとやる」という姿勢が大切です。

お金のことをはっきりさせるのは気まずいかもしれませんが、後で関係にヒビが入るより、先に丁寧な確認と対応をする方がよほど円満です。

本当にお得？友達に売る前に比較すべき「プロの査定額」

友達に車を売るというのは、一見「お互いに得ができる良い取引」のように思えます。ですが、本当にその価格は妥当でしょうか？ 実は、多くの人が友達に車を売った後に「安すぎたかも…」と後悔しているケースが少なくありません。

このような後悔を防ぐために必要なのが、「プロによる査定額の把握」です。ここでは、友達に車を売る前に、なぜ一度プロの査定を受けるべきなのか、どのように比較すればよいのかを具体的に解説します。

なぜ査定を受けるべき？個人売買の「感覚価格」は危険

まず前提として、友達に売る場合、どうしても価格が感覚的な判断になりがちです。

• 「ネットで調べたら同じ車が80万円だったから、70万くらいでいいかな」

• 「走行距離もあるし、安めで譲ってもいいか」

このような判断が、実は大きな損失に繋がることがあります。中古車市場は日々変動しており、タイミングや需要、地域によって価格差が生じやすい業界です。

さらに、中古車の買取相場は**「店頭販売価格」とは異なり、業者間での取引価格が基準**になります。グーネットやカーセンサーの価格は、整備費・保証・利益が上乗せされた「小売価格」であり、必ずしも買取価格の参考にはなりません。

プロ査定のメリット｜相場の「リアルな数字」が手に入る

プロの査定を受ける最大のメリットは、あなたの車が今このタイミングで、いくらで買い取ってもらえるのかを「具体的な金額」で把握できることです。

▼査定でわかる主な内容：

• 車種・年式・走行距離を元にした市場価格

• 外装・内装・装備の状態を加味した調整金額

• 地域需要・色・グレードによる価格差

• 修復歴・車検残などが与える影響

これらは素人判断ではなかなか見抜けないポイントであり、プロの目で評価してもらうことで、はじめて本当の相場が見えてくるのです。

査定額を交渉材料に使えるという大きなメリット

実際に友達に売るとしても、プロの査定額を知っておけば「根拠ある価格提示」ができるようになります。

▼例：

• プロ査定で「75万円」と評価された車

• 友達には「70万円でいいよ」と提示

• → 相手も納得しやすく、トラブル回避になる

このように、査定額を交渉の根拠として使うことで、フェアな取引が成立しやすくなるのです。「友達だから安く売った」のではなく、「相場より少し安くして譲った」という説明ができるのは、お互いにとって安心材料になります。

複数の業者で査定を受けるのがポイント

査定といっても、1社だけの金額をそのまま信じるのは早計です。業者によって査定額には10万円以上の差がつくことも珍しくありません。

そのため、できれば次のような比較方法を取りましょう。

▼査定の比較方法：

1. 一括査定サイトを使い、3～5社に同時依頼

2. 査定員に現車を見てもらい、その場で金額提示

3. その中で最も高い金額を「相場」として参考にする

4. 友達に提示する価格は、その金額をベースに調整

特に2020年代以降、中古車の需要は高まり続けており、予想より高く売れるケースが増えています。その事実を知らずに「友達価格」で譲ってしまうと、大きな機会損失になるかもしれません。

「友達に売る」≠「損してもいい」ではない

「友達だから、多少損してもいい」という気持ちは一見美しいかもしれませんが、現実的には数十万円の差が生じる取引です。譲った後に自分が別の車を買う予算が足りなくなるようなことがあれば、本末転倒です。

また、相手があまり車の価値を知らなかった場合、「安すぎる」と後で気づいても罪悪感を持たせることにもなりかねません。

だからこそ、事前にしっかり査定を受けておき、

• 相場を把握した上で価格を決める

• 適切な値引き幅を設けて「友達価格」を設定する

という冷静な判断が求められます。

プロ査定は売るためではなく、「価格の判断基準」として使う

「査定を受ける＝そのまま業者に売らなければならない」と思っている方もいますが、査定はあくまで“無料の相場チェック”として利用することも可能です。売らずに価格を知るだけでも、非常に大きな価値があります。

たとえば以下のような流れで利用できます。

1. 一括査定で今の相場をチェック

2. 価格を友達に提示し、納得してもらえるか確認

3. 金額が折り合わなければ、業者に売る判断もできる

「売ってもいいし、売らなくてもいい」というスタンスで利用することが、損をしないためのコツです。

まとめ｜プロ査定は「後悔しない価格判断」のための保険

友達との取引だからこそ、「安くしすぎた」「もめたくない」といった感情が交差します。しかし、事前にプロによる査定を受けておけば、すべての判断が数字ベースでできるようになります。結論：友達に車を売るなら「ナビクルで相場確認 → 売却判断」が正解